難易度の高い土地狭い道路(2項道路)で高低差のある土地
沖縄県は、全体が低山性の小起伏山地で丘陵地や台地・段丘が県土の大部分を占め、さらに少ない平地部の基地占有もあり、地形条件の悪い丘陵地や傾斜地も住宅や各種建築の立地となっています。従って郊外でも都市部でも高低差が大きい土地は数多く、平坦な土地に比べ設計及び建設の難易度が高く、地価も安い傾向にあります。
ここは都市部の「密集住宅市街地」で高低差の大きい土地でした。
さらにこの土地は南北それぞれ幅員の狭い道路(2項道路)に接道し、道路は約2m低い位置にありました。
2項道路に必要な道路後退と道路斜線で建物が小さくなりがちな場所ですが、斜線を緩和する「天空率」という高度な計算を用い、吹抜けとプライベートコートのある豊かな住宅とすることができました。